ピロリ菌は胃癌や胃潰瘍や慢性胃炎に関係する細菌です。
(参照)ピロリ菌とは
さて、市販されているLG21というヨーグルトでピロリ菌を退治できるというのは本当でしょうか?
「LG21」とは乳酸菌「lactobacillus gasseri OLL 2716株(ラクトバシルスガッセリーOLL 2716株)」の略号です。つまり「乳酸菌の一種」という程度の認識でよいでしょう。
「LG21」には胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの原因であるピロリ菌に対して強い抗菌作用があることが発見されたのです。
研究チームはピロリ菌の保菌者30人を対象にLG21配合のヨーグルト90gを1日2回、8週間食べてもらいました。
すると・・・!!
26人にピロリ菌の減少がみられ、そのうち3人は菌が消失したそうです。
6人に実施した内視鏡検査でピロリ菌が1/10~1/100まで減少したという結果だそうです。
ヨーグルトとして簡単に経口摂取できるLG21乳酸菌ですが、現時点では完全にピロリ菌を除菌できるとは言えないため、「治療薬」というよりは「予防目的の食品」として期待されています。
*ちなみに、「ピロリ菌」は医療機関を受診すれば95%以上は1週間の内服薬で除菌可能です。
*LG21はピロリ菌の除菌の他に「便秘」に対しても効果を発揮します。
善玉菌である乳酸菌が腸内で増殖すると、乳酸、酢酸が代謝物として発生します。
この代謝物により、腸内が弱酸性に保たれ悪玉菌の増殖が抑えられ腸内環境が正常となります。
さらに乳酸、酢酸は腸に刺激を与えて、その動きを活発にさせます。
そのため食物の消化吸収もスムーズに行われ、便秘知らずのお腹になるわけです。