「病気ができた時に、治療可能な段階で発見できるタイミングで」検査を行えれば理想的です。
胃カメラ検査は、屈曲自在のファイバースコープで食道、胃、十二指腸を診る精密検査です。
(参照)経鼻内視鏡検査とは
胃内視鏡検査(胃カメラ)でわかる病気・・・・その代表である胃癌については、大腸癌と比較して進行が速いことが知られています。
そこで、胃内視鏡検査については、「症状の有無にかかわらず、1年に一度は受けましょう」となります(大腸内視鏡と比較して検査間隔が短くなります)。
胃については、ポリープが癌に変わるケースは限定的ですので、ポリープ切除は必ずしも「胃癌の予防」には繋がりません。
なので、検査の目的はほぼ専ら「胃癌の早期発見」ということになります。
大腸内視鏡(大腸カメラ)と同様に胃内視鏡(胃カメラ)についても、現在の日本の健康保険制度の範疇で行うには、検査するに値する理由がなければなりません。
(でなければ、検査が全額自己負担となります)
そこで、健康保険の範囲内となりやすい要件を書きます。
・胸焼けのある時、腹痛や吐き気などの自覚症状が続く時
・胸のつかえ感のある時
・黒っぽい便がでた時
・みぞおち付近が痛む時
・胃透視(バリウム検査)で異常を指摘された時
・検診の採血検査でペプシノーゲンの異常を指摘された時
・萎縮性胃炎のある人
・飲酒・喫煙される人(食道癌対策)
・胃潰瘍、十二指腸潰瘍の既往症のある人
・家系に胃癌のある人(若い人でも)
上記の方は、健康保険内で胃内視鏡検査(胃カメラ)を受けられると言えます。
今では、快適に検査できる「鼻からの胃カメラ」もあります。
もはや胃カメラや大腸カメラはやらなきゃ損な検査とさえ言えます。
もちろん、苦痛なく検査できる技術ある医療機関に限ってですが・・・