引き続き、「アニサキス条虫」のお話。
「魚介類を食べた後に起こる激しい胃痛」が「アニサキス条虫症」の典型的な症状です。
診断には胃カメラ(胃内視鏡検査)が必須です。
幼虫が胃の壁にめり込んでいる場合は、胃カメラで虫体を除去すればたちどころに症状が消えます。
「アニサキス」にも種類があります。
・正式名「アニサキス・シンプレックス」
白色半透明、魚の体内で渦巻状をしています。
前回アップした記事のものです。胃内視鏡検査で遭遇するアニサキスの大半はこれです。
そして、別の種類のアニサキスもいます。
・正式名「シュードテラノーバ・テシピエンス」
茶色っぽく、一般的には渦巻状をしていません。
この色のものはレアです。種類が異なっても、治療(=内視鏡で摘除)に違いはありません。
上記のアニサキスを内視鏡で摘除された後の様子。
虫刺口がくっきり見える。胃痛は速やかに治りました。