こんにちは。横浜市都筑区にあるららぽーと横浜クリニックです。
あけましておめでとうございます。本年も皆様の役に立てるようなブログの更新をしていこうと思っていますので、よろしくお願いします。
さて、「あの人は大食いだから胃が大きいんだよ」だとか「最近少食になったんだよね~」なんて会話って何気なくしていると思います。
性別、体型や体格、食事の量によって胃のサイズは変わるのでしょうか?同じくらいの体格でも大食いの人と少食の人では何が違うのでしょうか?
今回はそんな疑問に迫ってみようと思います。
実は、胃の大きさは体格や性別で大きな差はなく、一般成人で空腹時はだいたい握り拳ほどの大きさと言われています。ですから「胃ってそんなに小さいの!?」と驚いた人もいると思います。
ですが、心配ご無用!実は胃の中に食べ物や水分が入ると胃は風船のように膨らみ、握り拳くらいだったものが一升瓶くらいにまで大きくなるのです。液体を入れる一升瓶の容量は約1800mlですから、かなり大きくなることが分かりますね。
つまり、一升瓶1本分つまり約2ℓくらいは胃に食べ物や飲み物を詰め込めるということになります。(左の画像をみると年齢ごとの大体の胃の容量が書いてあります。)
そして、胃の中の食べ物を消化し終えると、また握り拳ほどの大きさに戻る…という仕組みになっています。
「どんなに体の大きい人でもそれと同じように胃が大きいわけではない」…というのは、想像と違ってて驚きですよね。では、どうして食べる量に差が出てくるのでしょうか?
先ほど、成人している人の胃の大きさには、あまり差がないと言いました。
しかし実際には、同じくらいの体格の人でも、沢山食べられる人とあまり食べることが出来ない人がいるのは事実です。なぜ食べられる量が大きく違ってくるのでしょうか?
この謎に迫るには、胃の動きを理解することがポイントになります。
胃は食べ物が入ってくると伸びて食べ物を溜め込みます。その後、胃の中で胃液と混ざって食べ物が消化されていきます。消化にかかる時間はだいたい2~4時間と言われています。消化活動の終わったものは、順次十二指腸へゆっくり送り出されていきます。このように、胃はこの一連の作業を繰り返すことで中身を少しずつ減らしていきます。
この動きが速ければ(胃の動きが活発であれば)十二指腸へどんどん流れていくので、沢山食べられる…というわけです。
つまり、胃の大きさがあまり変わらなくても大食いの人と少食の人の決定的な差は、胃の消化活動の活発さが全然違うというところにあったんですね。
どうでしたか?
体の大きな人も小さな人も胃の大きさが同等というのはなかなかの驚きですよね。同じくらいの大きさとは言っても、拳くらいの大きさのものが一升瓶くらいまで伸び縮みできることを想像すると、詰め込もうと思えばもっと入る人もいるのでしょう。
ですが、大食い早食いは胃の調子を悪くしてしまう原因になります。胃の消化活動のスピードなどの胃の動きに関しては人それぞれです。周りが食べているからといって、無理をして沢山食べると胃に症状が出てきてしまう事もあります。食事をするときはしっかりと噛んで、胃の働きを助け、自分にあった適切な量の食事を心がけましょう。