こんにちは、ららぽーと横浜クリニックです。
皆さんもご存じの通り、食べたものは胃の中で胃酸により消化されますよね。
食べ物を溶かしちゃう胃酸があるのに、なぜ胃自体は溶けないのだろう?と疑問に思ったことはありませんか?
今回はそんな胃の謎?について解説します。
まず、胃の主な働きは2つあります。
1、 食べ物が腸で本格的に消化・吸収される前の準備的な消化を行う
2、 二つ目は食べ物をいったん蓄え、腸での消化に合わせて少しずつ送り出す
胃はこの2つの活動をしています。
食べた後すぐに横になると酸っぱい液が喉の奥から上がってくることがありませんか? それが胃酸です。
胃酸は次の3つの血中成分による伝達指令で、壁細胞から分泌されます。
アセチルコリン :美味しそうな匂いを嗅いだときなどに、脳の指令で副交感神経を通じて分泌される。
ガストリン :食べ物が胃に入ると分泌される。
ヒスタミン :何も食べていないときや夜間などでも、常に必要な量の胃酸が分泌されるようコントロールする。
胃酸は、食べ物を消化をするときにだけ分泌されるわけではないことがわかりますね。
では、その胃酸そのものにはどんな力があるのでしょうか?
胃酸は1日に約2リットルも分泌され金属も溶かすほどの酸で、食べ物を消化すると食べ物と一緒に侵入したほとんどの細菌を殺菌する力を持っているほど強力です。
胃酸の成分にはタンパク質を分解する消化酵素が含まれています。人間の身体はたんぱく質でできていますから、このままでは胃も胃酸で溶かされてしまう気がしますよね。
ですが、胃の粘膜が胃酸やペプシンにより自身が胃が消化されてしまわないように、胃の粘膜を薄い膜で覆っています。
胃粘膜はアルカリ性であるため、胃酸と混ざると中和されるため胃を守ってくれています。つまり胃の粘液が強力な胃酸から私たちの胃を守ってくれているんです!
なぜ胃が溶けないのかお分かりいただけたでしょうか。胃の粘液が肌に塗れば火傷するほど?の強力な胃酸から私たちの胃を守ってくれていたんですね。
胃はストレス、たばこ、アルコール、不摂生などでバランスを崩しやすいので、ぜひ規則正しい生活を送るように心がけ胃に負担をかけないようにしましょう。