慢性胃炎とは胃の粘膜が何らかの原因で傷付いて炎症を起こしている状態が持続的に繰り返される病気のことをいいます。これまでは慢性胃炎とは長年に渡る刺激によって胃粘液に生じた変化で、その大部分は病気ではなく年を取ることによって変化してきたものだとされてきました。
症状だけから判断するとすれば、吐き気・嘔吐・腹部膨満感・みぞおちの痛み・胸焼けなどが連続的に繰り返される場合に慢性胃炎と診断されます。
(実際の臨床の場では、胃内視鏡検査で胃炎の所見があるのに無症状だという人も多くいます)
(参照)急性胃炎・慢性胃炎とは
では何が原因で慢性胃炎を患ってしまうのでしょうか?
胃というのは食べ物を消化するために胃酸によって絶えず刺激を受けています。そんな中、精神的に強いストレスがあったり・アルコールの飲みすぎ・暴飲暴食などで胃酸の分泌過多になると胃壁を守っている粘膜が胃酸によって消化され炎症してびらんを起こしてしまいます。これが慢性胃炎を発症させる原因となっている訳です。
軽度のびらんの場合は原因となったストレス等がなくなると時間とともに経過が良くなっていきますが、重度の胃炎の場合は胃壁が萎縮してしまい症状が慢性化してしまいます。
主な治療法
①症状がないのに慢性胃炎だと診断された場合:特に治療はせず経過のみを見る。
②反対に症状があり慢性胃炎だと診断された場合:食事療法または薬物療法が必要となる。
不規則な生活やストレスの原因となるものは慢性胃炎の原因となり兼ねません。このようなことを排除し心身をリラックスさせることも治療向上のためには大切なことですので日々の中で改善に向けて心がけていきましょう。