特殊光の胃内視鏡診断

狭帯光域観察(NBI : Narrow Band Imaging)とは

毛細血管が集まっている領域を、強調表示させることができる光学的な画像強調技術です。
NBIを使用するとポリープ表面の血管が茶色にはっきりと表示されるので、表面模様が格段に見やすくなり、そのポリープが腺腫なのかがんなのかが、はっきり判断できます。

通常観察ではほぼ異常なく見える

NBI観察では茶色の領域として早期食道癌が浮かび上がってくる

通常観察では粘膜がやや盛り上がっているだけのように見える

同部位をNBI観察すると表面模様の乱れまで確認でき、胃癌と診断できる

特殊な青い光を上皮下層に放射し、反射した自家蛍光を観察する技術です。これまでの胃内視鏡では発見・診断が難しい早期の腫瘍性病変をAFIでは、蛍光の強度や色調の違いとして表示しますので、発見がしやすくなるのです。

通常観察ではやや白の部分がある

AFI観察では茶色からややピンクの部分として
胃がんの範囲が浮かび上がってくる

さらに、高解像度の最新型拡大内視鏡と特殊な色素や試薬を併せて用いれば、微細な病変も見逃さない、より高水準で緻密な胃内視鏡検査が期待できます。

通常観察で萎縮性胃炎を認める

インジゴカルミン色素染色で凹凸のある腸上皮化生(よりがんになりやすい)がより鮮明に確認できる

通常観察ではほぼ異常なく見える

ヨード色素染色によって食道がんが不染色(白色部分)として浮かびあがってくる